コーヒーとデジタル

ネスレが次に進める戦略はデジタル。コーヒーを通じデジタルで繋がっていく。10月に販売される新しい機械にはこんな思いがありました。


【以下、IT pro より一部抜粋】
http://itpro.nikkeibp.co.jp/…/colu…/16/091200202/092000002/…
ネスレ日本、異色のデジタル戦略 コーヒーマシンで紡ぐ家族の絆

ネスレ日本が、IoT(インターネット・オブ・シングス)や人工知能(AI)などを活用し、デジタル事業で大胆な挑戦に挑んでいる。スマートフォン(スマホ)で操作可能なコーヒーマシンを10月に発売。さらにソニーモバイルコミュニケーションズと組み、画面上のキャラクターに話しかけてコーヒーを作るなどできる次世代機の開発にも乗り出した。

「21世紀はモノだけでは解決できなかったことを、サービスで解決する時代だ」。高岡浩三代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は、デジタル事業に注力する意図をこう説明する。そのために必要なテクノロジーを調達する目を社内で養い、欲しい技術を持つ企業とはスピード重視で遠慮なくタッグを組む。一般企業が最新テクノロジーをまとい、IT企業に肩を並べる高付加価値型のサービスを提供する時代がいよいよ到来した。

「コーヒーを入れて」「カップは置きましたか」「置きました」「コーヒーを入れますね」――。
「はい、なにかご用ですか」「今日の東京の天気を教えて」「東京の今日の天気は、晴れ時々曇り」です――。

あたかも人格を兼ね備えていてコミュニケーションを図れる次世代機は、まさに知能を持った未来のコーヒーマシンだ。ソニーモバイルコミュニケーションズがスマホの派生製品として開発を進めているパーソナルアシスタント端末「Xperia Agent」の技術を応用している。ネスレ日本は、話題作りのために次世代機を手掛けているわけではない。「現代日本が抱えている、超高齢化社会や核家族化という社会問題を本気で解決したい」(高岡社長)。そんな志から、次世代機の開発プロジェクトは始まった。2016年、65歳以上のシニア層は総人口の26.8%となり、今後ますます膨らんでいく見通し。一方で、核家族化が進んで両親と別々に暮らすケースや、父親の単身赴任や子どもの一人暮らしも急増している。結果として、世帯内の生活がばらばらになり、家庭内のコミュニケーションに断絶が起きてしまっている。「今までのような家族みんなが同じ場所に集って団らんすることは、もう難しい。だったら、離ればなれでも、家族がつながりあえるようなな新しいお茶の入れ方が必要。それを提供することこそ、ネスレ日本の使命だと考えた」(高岡社長)。

ーーーー(中略)ーーーー

「もはや、商品だけで解決できることはほとんどなくなった。(消費者に支持されるには)社会の課題を解決するような発想が欠かせない時代になった」。高岡社長はこう断言する。同社はそのための道具としてテクノロジーに目を付け、すぐさまソニーモバイルコミュニケーションズとタッグを組んだ。その手法は、まさにIT業界で盛んになりつつあるオープンイノベーションの王道を歩んだと言えよう。消費者の視点が製品単体ではない新しい軸に移っていくのだとすれば、そうした発想を持たないメーカーは販売競争からの脱落を余儀なくされるだろう。裏を返せば、ネスレ日本のようなデジタルビジネスのアイデアを形にしたいメーカーから白羽の矢が当たらないIT企業には、辛く厳しい「冬の時代」がやってきたとも言える。

…我々の仕事はコーヒーを中心に考えてしまいがちです。コーヒーが主役。コーヒーを生業にした人間は無意識に主軸に考えてしまいます。でもこれ間違い。コーヒーはツールなんですね。その「時」に側にいる存在であっても、コーヒーの側に「時」がある訳ではないんです。食後に飲むコーヒーが楽しみなのは、食後に飲むコーヒーの味だけでなく、コーヒーを通したその時間が楽しみなんですね。食後にコーヒー飲みながら「このコーヒーの銘柄は、産地は、標高は、味わいや香りのポテンシャルとは?この焙煎は適正か?もっと違うアプローチや可能性はないか?」なんて考えてる人なんていません(笑)これ考えてしまうのはプロだけです。私がコーヒーを家で飲まなくなった理由でもあります。自分の時間の側に美味しいコーヒーがあればなお良し。それだけなんですね。何年も前ですが、これに気付いてから私も売り方を変えました。今、LoTやAI技術が加速的に進み、伸びてきている中、ネスレの取る戦略はまさに最先端と言えるでしょう。先見性と商品力は目を見張るものがありますが、早過ぎる気もします。ついてこれる人がどれだけいるか?これには私も興味津々ですね。もっと日常的にAIがサポートしてくれる時代に丁度良い気もします。何故なら人は面倒くさがりだから飽きちゃうんですよね。

2016/09/26