珈琲と健康:2

薬用植物として明治19年から昭和26年まで日本薬局方に登録されていました。なぜ無くなったか?珈琲の有効成分はカフェインで日本薬局方にカフェインが収載されたから必要ないとの理由からでした。カフェインがもたらす薬効として有名なのは覚醒作用、その他に喘息、パーキンソン病があります。また、珈琲とがんの関係を国立がんセンターが大規模調査を行いました。「珈琲には肝がんを半減させる効果がある」という報道が2005年にありましたが、これは珈琲を一日に摂取する杯数から発症率を調べる方法で「毎日5杯以上飲む」と答えた人の発症率は四分の一以下という結果でした。そのデータから検証すると、なんと珈琲には抗C型肝炎ウイルス作用があり、C型肝炎が肝がんに進展する発症率を大幅に押さえる作用が確認されています。珈琲が肝臓病の特効薬かもしれないという可能性が見えてきています。そして主要成分の一つ、クロロゲン酸には糖尿病予防効果があり、毎日6杯以上飲むと発症率が男性で半減、女性で30%減少するというデータが出ています。糖尿病やメタボリックシンドロームは現代の悩める病気ともいえます。そして深刻なのは糖尿病が引き起こす合併症にあります。心臓病や肝臓病、網膜症など。それらが進行すると人工透析を受けるようになってしまいます。もし、珈琲を飲む習慣があれば未然に予防する効果が期待できるのです。もちろん個人差はあります。統計的な目安として珈琲は糖尿病を予防、糖尿病が心血管病を進むことを防いでいます。が、珈琲と心血管病との関係は一日5杯以上摂取すると逆にリスクが上がります。あくまで統計的な目安で個人差があるのでそれぞれの無理のない範囲で飲めばよいと思います。美味しくて、リラックスできて、病気が防げるなら飲まないより飲んだ方が良いと思いませんか?ちなみにいつも思うのですが、珈琲関係者にはどういった訳か太った人は非常に少ないです。

2010 11月掲載