1月12日

初日の旅から早くも過酷な旅の予感。アラブ首長国連邦ドバイに飛行機は5:45に到着。そのまま飛行機を乗り換え、一路イエメンに。

空港から直後の様子。こんな感じで4WDに分乗。

空港から直後の様子。こんな感じで4WDに分乗。

乗った車は3号車。隊列を守り街を爆走します。

乗った車は3号車。隊列を守り街を爆走します。




8:45着。6台の四輪駆動車にそれぞれ分乗、乗り換えてサナアの街を走る走る。なんと平均時速90km。クラクションを鳴らしながらすり抜けるように飛ばす運転手。・・大丈夫か?と思う気持ちもイエメンの地に降り立った参加者の気持ちも(推定)平均時速90km。写真撮りまくりで早くもフィルムが足りるか心配する。

ヒラーラ。アルカブースの集荷場から車で約3時間。ここより奥地がブクラン。

ヒラーラ。アルカブースの集荷場から車で約3時間。ここより奥地がブクラン。



ヒラーラ。アルカブースの集荷場から車で約3時間。ここより奥地がブクラン。
本日の最大の目的地はモカマタリの原郷バニーマタルの地を訪れることにあります。

まずはここで説明を・・・「モカ・マタリ」とは「バニーマタルの~」の「マタル(r)」が「マタリィ(ri)」に変形したもので、モカ港から出荷された「バニーマタル」産のコーヒー・・・つまり、「モカ。マタリ」というわけです。

で。もう一つ。「バニーマタル」とはアラビア語で「雨の子孫」の意味。「バニーマタル」とはその部族の住んでいる地方の名前です。イエメン最大部族のバニーマタル族の産地は大きく3つの地域に分かれます。高地から中腹にかけて急峻な谷間にある「ハイダル・ジャルク」。山の斜面のテラスに栽培される「ヒラーラ」。谷底の「ブクラン」。今回のツアーはそのバニーマタルの奥地「ブクラン」を目指したのですが・・・っなんと、その手前の「ヒラーラ」の農作地でタイムオーバー。先行きに不安を感じます。「ヒラーラ」とは(三日月、吉兆)の意味。・・・ぬぬぬっ。

有名なモカ・マタリの産地の一つ、ヒラーラ。コーヒーの木は規則正しく植えられている。

有名なモカ・マタリの産地の一つ、ヒラーラ。コーヒーの木は規則正しく植えられている。

山の斜面の様子。この場所の手前ではカートが植えられていたが、ここはすべてコーヒー畑。

山の斜面の様子。この場所の手前ではカートが植えられていたが、ここはすべてコーヒー畑。




しかし、ここ「ヒラーラ」でもモカ・マタリの秘密に近づけました。標高約2000m。良く整備された農地は黒く湿度を含んだ土で、水を貯められるように土を盛り上げていました。

 ワディー(涸れ川)の土は木と木の間に山形に盛られる。養分を含んだ土の谷は保水も兼ねる。


ワディー(涸れ川)の土は木と木の間に山形に盛られる。養分を含んだ土の谷は保水も兼ねる。



土の正体はワディと呼ばれる涸れ川の土でした。雨期にワディは川となり、山の栄養を水に乗せて土と一緒に川底に沈殿します。山のミネラルを多く含んだ土は天然の肥料となります。まさしく有機農法。

畑の様子。収穫は機械を使わず、人力で行われる。

畑の様子。収穫は機械を使わず、人力で行われる。

団長の森光さんの後ろの木に注目。高さはゆうに5mを超える。樹齢は100年近い。

団長の森光さんの後ろの木に注目。高さはゆうに5mを超える。樹齢は100年近い。




健康なコーヒーの木々はゆうに3mを超す樹齢100年以上の木ばかり。農薬など使わず、有機農法で育てられる木は気候にも強く、病害虫にも強い。その木からは赤く大きな珈琲の実が・・・。口に含むと珈琲の実を食べたときの独特の青臭い味覚の後に甘みが!!驚きです。甘く完熟した実は種をやがてゴールデンビーンに変えます。乾燥させた実は石臼で脱穀され、ギシルとブンに分けられます。石臼で挽いたものはギシルを見れば判ります。ギシルは細かく砕けることなくある程度の形を保ったまま外れます。機械の脱穀ではこうは行きません。そしてココが問題。石臼で外される際に果肉は潰れ、種子に甘みを付けます。これぞ真正モカマタリ。イエメンモカ珈琲の秘密に一歩近づけました。

バニーマタル地方の豆
バニーマタル地方の豆
ハイマーの集荷場にはバニーマタル地方の豆が集められ、脱穀される。ここでギシルとブンに分けられて袋に詰められ出荷。

ハイマーの集荷場にはバニーマタル地方の豆が集められ、脱穀される。ここでギシルとブンに分けられて袋に詰められ出荷。